短編ドキュメンタリーなどを作ろうとしたときに、インタビューの撮影をすることってありますよね。
僕も、短編のドキュメンタリーを作っているのですが、ストーリーを進めるためにインタビューを入れることがよくあります。撮影だけではなく、インタビュー自体も一人でやるのでいろんなチェック項目が必要となります。
今回は、インタビューを撮影する直前に、相手に伝えておくべき3つのことをお話ししますね。
目次
インタビューの前に伝える3つのことはなーに?
①どこを見ればいいのか目線の位置を伝えよう!
インタビュー撮影をする前に、どこを見て話せばいいのかを伝えることが大切です。
僕がインタビューする人は、有名人ではなく一般の人で、インタビューをされたことも、カメラの前で話したこともない人がほとんどです。
なので、どこを見て話をするといいのか、きちんと伝えるといいです。
目は緊張がでる場所の一つです。どこを見て話すのかを伝えないと、多くの人は目がキョロキョロと動いてしまい、話の内容よりも緊張感だけが伝わる映像になってしまいます。
なので、どこを見て話すといいのかを伝えることで、相手の不安の一つを取ってあげるといいでしょう。
5回に1回くらい、インタビューをする相手の方からも「どこを見て話したらいいですか?」とか、「カメラを見て話すんですか?」と聞かれます。どこを見て話せばいいのかは、インタビューを受ける側にとっても知りたいことなのです。
あなたの撮影のルールによって、どこを見ればいいのかを伝えてあげるといいです。僕は、カメラの横にすわってインタビューをするので、カメラではなく、僕を見て会話するようにお願いしています。
いいインタビューを撮影するには、インタビューをする前に、どこに視線を置いて話すといいかを伝えることが大切です。
②話す前に少し考えてもいいことを伝えよう!
さっきも言ったように、僕がインタビューをする人のほとんどが、インタビューを受けたことがありません。
そういう人にインタビューをすると、こちらの質問が終わるや否や、話し始めないといけないと思っていることがあります。野球とかスポーツのヒーローインタビューのようなイメージがあるのかもしれませんね。
ヒーローインタビューなんかは、生放送だったり、放送時間も限られているので、すぐに答えている印象がありますね。でも、僕がやっていることはあとでじっくりと編集するものです。
思ったことをスラスラと話せる人はいいのですが、みんながみんな自分の考えていることを、すぐに自分の言葉にできるわけではありません。
すぐに話し始めたけども、途中で言葉に詰まってしまうことはよくあります。
だから僕は、「すぐに答える必要はないので、ちょっと考えてから話していいですよ」と伝えています。いいインタビューを撮影するということは、相手が少しでも話しやすい環境を作ることから始まるのです。
インタビューの前に、答える前に少し考えてもいい、ということをしっかり伝えて見ましょう。
③ピンマイクを叩かないようにすることを伝えよう!
僕は、インタビュー撮影をするときには、ピンマイクをつけてもらって音声の録音をします。
テレビでも出演者がピンマイクをつけているのを見ますよね。あれをつけてインタビューを撮影すれば、音がきれいに録音できます。
ピンマイクは大体、首の下あたりにつけるのですが、インタビューを受ける人が、話の中で自分の胸のあたりを叩くことがあります。
感情が高ぶったときに、胸のあたりをポンポンポンと叩きながら話したりするのですが、そういうシーンはなんとなく想像つきますよね。
そういうジェスチャーをしているときには、いい話していることが多いのですが、さっきも言ったように、ピンマイクが同じ場所にあるので、結構大きな音で「ボンボンボン」とマイクを叩く音も入ってしまいます。
結局のところ、音も悪くなるので使いづらいシーンになってしまうのです。
感情のこもったすごくいい話なのに、マイクを叩いた音によって使えなくなることも多いです。
なので、あらかじめマイクがそこにあること、そしてマイクを叩かないように伝えておくことは大切です。
結局のところ、マイクを叩かないように伝えても、マイクを叩いてしまうこともあるのですが、それは諦めるしかないですね。別のマイクを使うしかないです。
まとめ
今回も、インタビュー撮影をする人という極めて少ない層に向かってお話ししましたが、誰かに届いたでしょうか?
他にもチェック項目があるのですが、少しでもあなたの撮影の参考になればいいなと思います。