質問「一眼レフでの動画撮影をしようと思うのですが、どのレンズを買えばいいのかわかりません。初めて買ったレンズは何でしょうか?オススメがあれば教えてください。」
一眼レフで動画の撮影をしたい人によくある質問に、「どのレンズを買えばいいですか?」という質問があります。これに答えられる唯一の答えは、「そんなレンズはないよ」です。
あんまり役に立たない答えですいません。僕も、だいぶこの質問の答えをネットで調べたんですが結局見つかりませんでした。今日はこの答えになるかどうかわかりませんが、僕自身が一眼レフで動画撮影をする時に、初めて買った2つのレンズのうちの1つについてお話しします。どちらも今でもお気に入りのレンズです。
そのレンズは、Sigma 30mm F1.4というレンズです。このレンズを買った3つの理由をまずお話ししますね。
今だにお気に入り!Sigma 30mm F1.4を買った3つの理由とは!?
僕が、このSigma 30mm F1.4を、一眼レフでの動画撮影用のレンズとして最初に買ったのには3つの理由があります。順番に説明していきますね。
①一眼レフでの動画撮影でボケ味がめちゃくちゃでる小さいF値!
一眼レフでの動画撮影が、普通のビデオカメラでの動画撮影と大きく違うのは、ハリウッド映画のようなボケ味が出ることです。
人にはピントが合っているけど、背景はボケている映像って映画見たくてカッコいいですよね。それを可能にしているのは、F1.4っていう小さいF値です。
ビデオカメラで動画撮影をしている人は知らないことが多いですが、全てのレンズにはF値という数字がついていて、このF値が2.8以下であればボケ味を出すのが得意なレンズと呼べます。
このF値が小さいレンズは、「明るいレンズ」とも呼ばれています。これは、夜間や薄暗い室内でも、少しの明かりに反応してきれいに撮影ができるからです。このように、F値が小さいレンズを使って、一眼レフでの動画撮影をすれば、映画のような質感を出せます。
②30mmという焦点距離が、標準レンズであること!
標準レンズというのを聞いたことがありますか?
写真をやっている人には、馴染み深い名前なんでしょうが、ビデオカメラから一眼レフに移って来ると、標準レンズなんてものを知りません。
50mmの焦点距離を持つレンズが、一般的には標準レンズと呼ばれているようです。「では、なんで30mmのレンズを標準レンズと呼んでるの?」「標準レンズって50mmじゃないの?」と疑問に思いますよね。
これは、僕が使っているCanon 7D Mark IIがAPS-Cサイズのカメラで、フルサイズのカメラではないからです。フルサイズで50mmのレンズと同じなのは、APS-Cサイズで言えば、Canonのカメラだと30mmのレンズということです。
標準レンズは、そのレンズを使って見た景色と、「自分の目で見たときの景色が同じように見える」という理由から標準レンズと言われているようです。そういう基本みたいなレンズを持っているのも、映像表現にはいいかなと思いました。
③海外のBlogerがおすすめしていたこと!
はっきり言えば、この理由が一番大きいでしょうね。僕は、一眼レフでの動画撮影を始める前に海外で映像を制作している人のBlogをチェックしていました。
映像の機材メーカーは日本のメーカーが多いのですが、映像制作のBlogという観点から言えば海外のBlogの方が良い情報が多かったです。
僕が特に中臆していたのは、Philip Bloomというイギリス人のBlogです。2009年頃からBlogをスタートさせていますが、一眼レフでの動画撮影で有益な情報はこのBlogからたくさん得ました。
このPhilip BloomがSigma 30mm F1.4のレンズが良いと、ちらっと書いていたことが、そもそもこのレンズのことを知るきっかけになりました。
何年も前に書かれた記事ですが、いまだに有益な情報だったなと思います。
Sigma 30mm F1.4のダメなところはないの?
レンズはいいところもあれば、悪いところもあります。撮影者の技術として、レンズの欠点をどう補っていくのかが、腕の見せ所になりますね。
①単焦点なので当たり前だけどズームできない!
ビデオカメラでの撮影に慣れていると、ズームができないという事実をなかなか受け入れられません。「そもそも、レンズってズームするものじゃないの?」とさえ思ってしまいます。
単焦点の弱点は、ズームできないので、画角を変える時には自分から被写体に近づいたり、逆に、被写体から離れなければいけないです。ズームレンズであれば、その場から動かなくても、違った画角を撮影できますが、単焦点ではそうはいきません。
②被写体からフォーカスがずれてピンボケ映像に!
ものすごくボケ味が出ることがこのF1.4のレンズの最大の特徴だと書きましたが、ものすごくボケるということは、被写体がちょっと動けば、当然フォーカスがずれることになります。
フォーカスが合っているかをきちんと確認しないで撮影を続けてしまえば、ピンボケの映像になってしまいます。この辺は結構気をつけなければいけません。
この辺は気をつけるしかないですね。