前回のブログでは、インタビュー撮影に2台のカメラを使う理由をお話ししました。なぜ、2台のカメラで撮影をすることがいいのかが少しはわかってもらえたのではないかと思います。
でも、物事にはなんでもいい面と悪い面があります。今回は悪い面に目を向けて少しお話ししたいと思います。
2台のカメラでのインタビュー撮影、気をつけることはなーに?
インタビューを撮影するときに、2台のカメラでするとメリットが多いです。編集するときに便利だったり、1台のカメラに問題があったときには、もう1台のカメラがバックアップになります。
でも、2台のカメラで撮影することで問題が起こることもあります。
僕の経験から気をつけることを2つお話ししますね。
①2台のカメラを設置するのはわずらわしい!!
1台のカメラでも、構図をどうするのか、どんな画角で撮影するのかを決めるのは面倒なことです。
そんなときに2台のカメラで撮影をしていたら、1台で撮影するときよりも2倍の時間と労力がかかることになります。
いざ撮影する段階になって、その場所が使えなくなり、別の場所で撮影しなければいけなくなることもあります。
簡単に、「2台のカメラで撮影したほうがいいよ」とは言いますが、裏を返せば2台のカメラ、2台の三脚が必要だということになります。
いちいち持っていくのも面倒くさいですし、1つずつ用意するのも面倒なことです。スタッフが自分以外にいるならばいいのですが、僕のように全部を一人でやるワンマンバンドならば作業が増えて、結構大変です。
フォーカスの確認も、バッテリー残量の確認も、毎回2台分やらなければいけないです。結構手間がかかりますよね。
2台で撮影するならば、このくらいの面倒くささは覚悟しておく必要があります。
②データの量が2倍になる!!
2台のカメラで、同じものを撮影するということは、データの量が2倍になることを意味します。
例えば、同じインタビューの「ワイドに撮影したカメラAの映像」と「アップに撮影したカメラBの映像」の2つです。
例えば、1時間のインタビューを2つのカメラで撮影すると、2時間分の映像になってしまいます。編集中に見るのは、どちらか片方でいいのですが、外付けHDDなどに保存する場合には、2時間分の映像を保存しなければいけないです。
僕は全ての映像を外付けHDDに入れて編集をしています。10年前に比べてはるかに値段が下がっているとはいえ、外付けHDDは結構な出費になりますよね。
インタビュー映像が2台のカメラ分あると、インタビューだけでデータが膨大になるので、その分だけ外付けHDDの空きが少なくなるのです。
2台のカメラで撮影するということは、経済的なことを考えるとあまり魅力的なものではないですね。
まとめ
今回は、インタビュー撮影を2台のカメラで撮影した時のマイナスな点にフォーカスをしてお話ししました。結構面倒なことが多いですよね。
でも、こういう手間なことを積み重ねることで、必ずプロダクション・バリューが出るはずです。編集の時にも、2台のカメラでインタビューを撮影した方が、メリットが大きいです。
いろいろ面倒なことはありますが、1台だけで撮影するよりも多くのメリットがあるように思います。まぁ僕の場合には、次にインタビュー撮影をする時にも、面倒くさいですが2台のカメラで撮影しているでしょう。