最近気になっているラベリアマイク(ピンマイク)があります。
それはTascam(タスカム)から出ているTascam DR-10Lという、ラベリアマイク付き、オーディオレコーダーです。
僕はまだ持っていないのですが、評判がいいので買おうかどうか考え中です。
いろいろ調べてみてどんな特徴があるのかがわかってきたので、Tascam DR-10Lがどんな長所と短所を持つのか調査結果をお話ししたいと思います。
目次
Tascam DR-10Lはどんな時に使えそう?
わかりやすく言えば、これはピンマイクが付いているレコーダーです。
僕はドキュメンタリーを作っているので、ワイヤレスのピンマイクの代わりに使ってみたいなと思います。
撮影対象となる人に、このマイクをつけたまま行動してもらって、編集の時に映像と音声を同期させるのが一番いいはずです。
ウェディングの撮影をしている人にも、もちろんGOODでしょうね。
さて、どんなことがいいんでしょう?
このマイクをわざわざ買う理由はなんでしょうね。
いくつかの場面を想定して、どこがいいのかを考えてみましょう。
①値段がワイヤレスラベリア(ピンマイク)に比べて安い!
わりと色々な場所で買えるようですが、まず値段をみてみましょう。
だいたい¥24,000くらい(2019年1月現在)だと思います。
単体の製品として考えると、安いものではないですねー。
でも、ドキュメンタリーの場合には、Tascam DR-10Lと同じ役割を担うのが、ワイヤレスのラベリヤ(ピンマイク)です。
ワイヤレスピンマイクは値段が結構高くて、僕が使っているSennheiserのEW112 G3だと、値段が8万円くらいします。
ちょっと安いRODE Filmmaker Kitというワイヤレスマイクでも、値段が¥45,000はします。
ワイヤレスラベリヤと比較すると、Tascam DR-10Lの値段はものすごく安いことになります。
②マイクとレコーダーが一体化している!
Tascam DR-10Lはマイクとレコーダーが一体化しているのが大きな特徴です。
映像制作に精通している人には、当たり前のことかもしれませんが、これから始める人もいると思うので基本的なことをお話ししておきますね。
僕が使っているワイヤレスラベリアは、必ず音声を録音するオーディレコーダーが必要です。
普通は、ラベリアマイクを買っただけでは使えなくて、録音するためのレコーダーも買わなければいけないです。
例えば、かっこいいヘッドホンを買ったとしても、そもそも音楽を再生させるデバイス(スマホとかiPodとか)がないと、ヘッドホンの意味がないですよね。
これと同じで、音を拾うマイクだけ持っていても、音を保存するレコーダーがないと意味がないのです。
でも、このTascam DR-10Lは、ただのラベリアマイクではなく、オーディオレコーダーにもなっている一体型です。なので、直接音声を録音できます。
例えば、僕はオーディオレコーダーとして¥24,000のZoom H4nを使っています。マイクを買うだけではなく、この¥24,000が追加の予算に入れなければいけないです。
値段が少し安いZoom H1nでも、¥10,000以上するので、比較する時にはこの値段も入れなければいけないです。
繰り返しになりますが、Tascam DR-10Lは、ピンマイクだけではなく、オーディオレコーダーも一緒についています。¥24,000で全部が付いてくると思えば、かなり手頃な値段設定だと感じます。
③B&Hでのレビューがものすごく高い!
ニューヨークにある、カメラ専門店B&Hのレビューを見ると、Tascam DR-10Lの評価はものすごく高いです。
アメリカの方が、映像制作に関わっている人が多いので、B&Hのレビューはかなり参考になります。
そのB&Hのサイトでは、139件のレビューのうち、109人が最高の星5つと評価しています(星1が最低で、星5が最高)。
全体の78%の人が最高評価としています。
映像制作の先進地でもあるアメリカで評価が高いのであれば、かなり信頼できる製品だと言えるでしょう。
ここまで高評価だけど、Tascam DR-10Lの心配な点は何?
ここまでいいことばかりお話ししましたが、もちろんいいことばかりではありません。
機材はものすごく値段の高いものでも、がっかりポイントがあるものです。
それではがっかりポイントを見てみましょう。
①音声をモニターできない!
一番買うかどうか悩むポイントは、一度誰かにマイクをつけて録音を始めると、その音をモニターできないことです。
誰かにマイクをつけたあとには、音がうまく録れていなくても、知りようがないので、神様に祈るしかありません。
マイクの部分に髪の毛が触れているとか、服がマイクにあたっているとき、そして、何かの原因で音声が全然録れていないときでも、途中で気がつくことは難しいのです。
ワイヤレスラベリアだと、オーディオレコーダーを通じて、耳で音を確認できるし、目でもボリュームを確認できます。
Tascam DR-10Lでは、音を確認できないので、やり直しのきかない撮影現場で使うのは、ちょっと心配が多いかもしれません。
インタビュー撮影を録音するためには、あまり向いていないかもしれません。
②音声のレベルの調整ができない!
B&Hのレビューを見ていると、評価を低くしている人は、音声レベルの調整ができないことを挙げています。
一般的には音声を録音するときには、周りの環境の音や、その人の声の大きさによって、音声レベルを調整する必要が出てきます。
例えば、声が大きな人には音声レベルを低く、声が小さい人には音声レベルを高く設定するといった具合です。
でも、このTascam DR-10Lには音声レベルを調整する機能がないので、低く評価をしてるのです。
値段がワイヤレスラベリヤの半分以下で、なおかつオーディオレコーダーを買う必要もないならば、多くのことを望むことはできませんよね。
英語でも”You get what you pay for”と言いますが、値段以上のものを望むことはできません。
まとめ
ここまで使ったこともないTascam DR-10Lのことを書いてきました。
いいところと悪いところを比べてみても、とても興味深くて、魅力のある製品だと思います。
使い方次第ではあるのですが、ワイヤレスらベリヤが複数個必要なときには、値段も安いTascam DR-10Lを買うことが選択肢に上がってきます。
また、買ったあとに使った感想をお話ししようと思います。