僕はインタビューの撮影の時に、2台のカメラを使って撮影しています。
なぜ2台のカメラでインタビューを撮影したほうがいいのでしょうか?これには、3つの理由があるんです。
これからドキュメンタリーや、インタビューを使った映像を作ろうと思っている人がいれば、この3つの理由を参考にしてくれればいいなと思います。
目次
インタビュー撮影をするときに2台で撮影をする理由はなに?
①「アングルの違い」は「表情の違い」、そしてそれが「情報の違い」に
カメラ2台でインタビューを撮影すると、どういう効果があるでしょう?
ここで、よくある間違いは同じ画角で撮影してしまうことです。どちらも同じ距離から30mmのレンズで撮影してしまっては、2台で撮影する意味はほとんどありません。
2台で撮影するのであれば、例えば1台はワイドで撮影して、もう1台はクロースアップで撮影すると言ったように、画角を変えるとより効果的です。
アングルや画角が違えば、違った表情を捉えることができます。
ワイドに撮影した映像では、手の動きまでも映像の中で紹介できます。また、アップで撮影した映像では、目の表情を見せることができます。
それらの細かい表情の違いが、結果として情報の違いとなります。ただのインタビューの撮影とはいえ、カメラの数を2台に増やすことによって、言葉以外の多くの情報を伝えることができるのです。
②編集のときのジャンプカットを避けることができる!
インタビューを撮影したら、必ず編集をしますよね。
1台のカメラで撮影したインタビューを編集したことがある人ならばわかると思いますが、編集でカットした部分があると、ジャンプカットと呼ばれる現象が起こります。
カメラの構図が同じなのに、インタビューを受けている人だけが、ピョンとジャンプしたように見えるカットの仕方です。
スタイルとして意図的にジャンプカットを使う映像はあるのですが、ドキュメンタリーなどのインタビューでジャンプカットを多用すると、編集を知らない人、つまり素人臭さが出てしまいます。
それを避けるために、わざわざカメラ2台で撮影をするのです。
2台の異なる構図の映像があれば、編集でカットしてもジャンプカットにはなりません。
2台のカメラで撮影すれば、構図も変わって、ジャンプカットも避けられるので、プロダクション・バリューが上がるはずです。
③映像のバックアップにもなる!
例えば、1台のカメラだけで大切な人のインタビューを撮影したとしましょう。
もし、そのカメラが途中で動かなくなってしまったらどうしますか?
簡単な話ですが、あなたはとても困りますよね。
撮影にはトラブルがつきものです。バッテリーの残量が突然なくなるとか、誰かが三脚に足を引っ掛けて、カメラが壊れるなんてこともあるかもしれません。
本当になんでもありです。
2台のカメラで撮影しておけば、もし1台に原因不明の現象が起こって撮影できなくなっても、もう1台のカメラの映像さえあればなんとかなるはずです。
撮影には、プランBを用意する必要が常にあるので、2台のカメラで撮影することには大きな理由があるのです。
まとめ
このように、2台のカメラでわざわざインタビューをする理由というのが、少しわかってもらえたでしょうか?
これが絶対的なルールではないので、あなたのやり方になった撮影方法を考えてみてくださいね。