質問「動画撮影のためにカメラを買おうと思っているんですが、ビデオカメラと、一眼レフの動画撮影モードだとどっちの方がいいんですか?」
動画を撮影したいと思っている人で、「どんなカメラを買えばいいんだろう!」って悩んでいる人は多いですよね。
最近だと、「ビデオカメラ」で撮影をしている人以外に、「一眼フレの動画モード」で動画を撮影をしている人もいますよね。さて、「ビデオカメラ」と「一眼レフの動画モード」では、どっちがいいんでしょう?
僕は、長いことビデオカメラで映像を撮影していましたが、2011年から現在まで一眼レフの動画モードで撮影をしています。自分自身が一眼レフで動画撮影をしている経験から、一眼レフのいいところと、買う前に知っておきたいダメなところのお話をしますね。
最後まで読めば、どういう人に一眼レフでの撮影が良くて、どういう人にはビデオカメラがいいのかきっとわかると思います。
今さら聞けない!一眼レフで動画撮影をすることのメリットは?
10年前だったら、動画を撮りたいと思えば、間違いなくビデオカメラを選んでいたのに、なんで最近になって写真を撮るための一眼レフカメラで動画を撮影する人がいるんでしょうか?
一眼レフで動画を撮影することの3つのメリットを教えます!
①ハリウッド映画みたいなカッコいい質感の映像が撮影できる!
一番の理由は、一眼レフで撮影した映像の画質が、ハリウッド映画みたくかっこいいからです。
「ハリウッド映画みたくかっこいい映像」ってどんな映像のことでしょう?
具体的に言えば、ボケ味が出せることです。ピントは手前の人にあっているけど、背景がボケているシーンって映画には良くありますよね。
ビデオカメラでは、ボケ味のある映像は再現できないんですが、一眼レフの動画モードならばできるんです。
②あとでレンズの取り替えができて、映像のバリエーションが増える!
一眼レフでの動画撮影で、ビデオカメラとのもう一つの違いは、レンズを交換できるということです。
一般的なビデオカメラは、レンズを交換できないですよね。でも、一眼レフならばレンズの交換ができます。
標準レンズ、広角レンズ、魚眼レンズ、望遠レンズなどどのレンズで撮影をするかによって映像の見え方が変わります。レンズを変えるところも、ハリウッド映画っぽい映像が撮れる理由ですね。
ビデオカメラは買った後にカスタマイズできないけど、一眼レフはレンズを変えることでカスタマイズができるんです。
③写真撮影にも興味がある!
改めて書くようなことではないですが、一眼レフカメラはそもそも写真を専門に撮るカメラなので、動画だけではなく、写真も撮影していきたいという人には、やっぱり一眼レフがオススメですね。
ビデオカメラは単純に映像だけのために作られたカメラなので、ビデオカメラで写真を撮ることは現実的ではないですね。
ボケ味のある写真を撮れる一眼レフには、メリットが大きいです。
買う前に知っておきたい!一眼レフで動画撮影をするときにがっかりすること!
ここまで聞いていると、一眼レフでの動画撮影は理想的なことばかりに聞こえます。
でも、ここからが大切です。一眼レフでの動画撮影でがっかりすることもしっかりとお話ししておきますね。
①長時間の撮影に向いていない!
一眼レフカメラは、そもそも写真用のカメラです。そのカメラを、映像用に使うとバッテリーの消費が驚くほど早いです。
どういう風に撮影するかにはよりますが、一眼レフで1日動画撮影をするならば、4個くらいは予備のバッテリーを持っていた方がいいと思います。
ビデオカメラのバッテリーは、結構長く撮影できるようになっていますが、一眼レフカメラでの動画撮影はかなりのスピードでバッテリーがなくなると思ってください。
もう一つ、一眼レフカメラが長時間撮影に向かない理由は、重さにあります。どのレンズを使うかによりますが、カメラとレンズの重さは結構あります。
1.5kgくらいあるかなり重たいレンズもあります。
ビデオカメラは、長時間撮影できるように持ち手も付いていますが、一眼レフにはそういうものはありません。
バッテリーの短さと、カメラの重さがあるので、長時間の連続した撮影をしたい人には、ビデオカメラの方がいいでしょうね。
②手ブレが結構な問題になる!
僕が初めて一眼レフで撮影をしたのは、Canon 7Dというカメラです。
これは、当時流行っていたCanon 5D Mark IIよりも、一段下のランクのカメラですが、世界でも多くの人が動画撮影のために愛用をしていたカメラでした。
それまでビデオカメラで撮影をしていたので、同じように撮影をしてみたところ、手ブレの酷さに正直言ってだまされたと思いました。
こんなに手ブレのするカメラが世界で人気のはずはないと思ったからです。
そのあとで、よくよく調べてみると、今では少しマシになってきましたが、一眼レフでの動画撮影では、手ブレが大きな問題になっています。
手ブレをしないように撮影をすることが大切になってきます。
この点で、ビデオカメラは、ちょっとの手ブレだろうが手ブレ補正で気にならない映像が撮影できます。
動きながら撮影をするビデオカメラと、動かないで撮影する写真用の一眼レフでは、こういうところに差が出てきますね。
③結局、一眼レフはお金がかかっていく!
レンズの交換をして、どんどんカスタマイズできるというのが一眼レフの動画撮影のメリットだと書きました。
このことはメリットでもありますが、デメリットでもあります。
ビデオカメラは、カスタマイズできないので買った時点で、お金がかかることは少なくなります。
でも、一眼レフだと、レンズを買っていくとお金がかかっていきます。
買わなくてもいいのですが、何にでも使える「万能なレンズ」というものがないので、場面場面を想定して、レンズを買っていくことになります。
こういうことに、楽しみを感じてなかったり、予算を割きたくない人は、間違いなくビデオカメラがオススメです。
④音が悪い!
一眼レフでの動画モードで優れているのは、映像の質です。
「録音した音がいいから」という理由で一眼レフを使っている人は、世界中探してもいないでしょう。
そもそもが写真用のカメラなので、きれいな音を録音する能力は高くないです。
ビデオカメラも正直言って、良いマイクが内蔵されているわけではないので、音質は期待できませんが、そうとはいえ一眼レフのマイクで録音された音よりは良いかもしれません。
結局は、あなたにはどっちが良いんだろう?
ビデオカメラと一眼レフは、どっちがあなたにはいいんでしょう?
その答えは結構明確です。どんなものを撮影したいのかによって決まってきます。
動画を撮影するという目的は同じですが、ビデオカメラと一眼レフは、例えていうならばテニスと卓球くらい違います。
一眼レフを買った方がいい人はどんな人?
まず、一眼レフカメラを買ったほうがいい人はどういう人でしょう?
まず、映画のような質感、ボケ味が撮影できることを考えると、短編映画とかドラマを作ってみたい人はこっちの方がいいです。
かっこいい映像が撮影できるのは、圧倒的に一眼レフです。
ミュージックビデオの撮影にカメラを探している人も、やっぱり一眼レフがオススメです。
ミュージックビデオならば、最終的に音楽が使われるので、一眼レフで録音された「質の悪い音」については心配しなくていいです。
バッテリーの持ちが悪くても、充電しながら撮影できるならば問題はないでしょう。
ビデオカメラを買った方がいいのはどういう人ですか?
ビデオカメラがいいのは、子どもの運動会や発表会で動画を撮影したい人にはいいですね。運動会や発表会などの撮影には、一眼レフは向いていないと思います。
ビデオカメラは、ピントが全体に合うので、ピンボケの心配はありません。一眼レフは、ボケ味が出せる一方で、うっかりするとピントが合っていないこともあります。
やり直しができないような撮影には、ピントやバッテリーの心配のいらないビデオカメラが向いています。
イベントの記録用に、長くカメラを回したい人にも、やっぱりビデオカメラがいいと思います。
まとめ
「ビデオカメラ」と「一眼レフ」での動画撮影で、あなたの目的にあったカメラがどちらかが少しはわかってきたでしょうか?
あなたがどんなものを撮影したいかを、明らかにしてからどっちを選ぶか決めると後悔しないカメラ選びができると思いますよ。
少しでも参考になれば幸いです。