一眼レフカメラを使って、Youtube用の動画を撮ったり、短編映画やPVを作ってみたいと思っている人は結構いますよね。
でも、カメラを買おうと思ったときに、「フルサイズとAPS-Cのカメラのどちらを買えばいいの?」って迷っている人はいませんか?
これから動画を始めたい人で、どのカメラを使えばいいのか迷っているならば、APS-Cのカメラをオススメします。
僕は、一眼レフの動画機能を使って、映像制作の仕事を2011年からしていますが、今でも、APS-Cのキャノン7D Mark2を使っています。
もちろんフルサイズのカメラの方が、画質が良かったり、機能が多かったりするのですが、これから始めるという人にはAPS-Cで間違いないでしょう。
僕が画質のいいフルサイズのカメラではなく、APS-Cをオススメする3つの理由をお話しします。これを読めば、どちらのカメラがいいのかの悩みが解決すると思います。
目次
APS-Cがフルサイズよりもオススメする3つの理由
①カメラのボディだけでも値段が全然違う!財布と相談してもAPS-C。
APS-Cとフルサイズは、どちらもカメラの中のセンサーのことで、画角や画質に違いが出るのですがが、あなたがまず考えなければいけない違いはその価格の違いですよね。
フルサイズのカメラは、例えばCanon EOS 5D Mark4だと発売時の値段が42万円もしてかなり高いです。ちょっと趣味で始めたい人には手が届かないです。
一方で、APS-Cのカメラは、例えばCanon EOS 7D Mark2があって発売時の値段が20万円くらい(今はかなり値段が下がってます)。
同じAPS-Cで入門カメラのKiss X9だとキットレンズ付きで値段が6万1千円なので、フルサイズのEOS 5D Mark4の42万円もあれば7台も買えます。
たとえば、飛行機でアメリカに行こうと思ったとして、値段の高いビジネスクラスに乗っても、普通の値段のエコノミークラスに乗ったとしても、あなたの目的である「アメリカに行く」ということは達成されます。
カメラ自体はAPS-Cでも、かーなり優秀なので、「値段が安い=質が悪い」というわけでは全くありません。
お金に余裕があるならばフルサイズのカメラを買えばいいでしょうが、お金がないならばAPS-Cのカメラでも十分にきれいな動画が撮影できます。
②フルサイズ用のレンズは高すぎるけど、APS-Cだと質の高いレンズが安く買える!
一眼レフでの動画撮影には、レンズの交換ができるので、いろんな映像表現ができるというのが魅力の一つです。
でも、逆に言えば、ボディだけではなくレンズも買わなければいけないってことです。
例えば、シグマArt 30mm F1.4やシグマArt 18-35mm F1.8なんかは世界的にも人気のあるレンズですが、これはAPS-C専用のレンズなのでフルサイズのカメラでは使えません。
フルサイズのカメラを買うと、値段の高いフルサイズ用のレンズを使わなければいけません。
でも、APS-Cのカメラを買えば、値段が比較的安くて、しかも高性能なレンズを使うことができるので大きなメリットになります。
ファッションでも、頭から足の先までシャネルやグッチの服じゃないと気が済まないという富裕層の人がいるかもしれませんが、そういう人はフルサイズのカメラを買ってください。
自分が気にいる予算内で買える服を楽しみたいという人であれば、APS-Cがおすすめです。
レンズを買うという点でも、APS-Cのカメラを選ぶ方が表現だけではなく、経済的にもメリットが大きいです。
あなたがお金があるならばなんの問題もないですが、僕のようなお金があまりないのであれば、こういった価格の差はボディーブローのように効いてきます。
ちなみに他のレンズで言えば、Tokina 11-16mm F2.8というレンズも世界的に人気のあるおすすめの広角レンズです。
③手頃なカメラを使い回すことの方が大切!
映像制作で一番大切なことは、自分の技術を高めるためにどんどんと撮影することです。
高いカメラの画質は、安いカメラの画質よりも良いに決まっていますが、問題の本質はそこにはないですよね。
あなたはどんどんといろんなところで撮影をしなければ、映像を作る力はつかないです。
サッカー選手になりたい人はサッカーの練習を毎日するでしょうし、料理が上手になりたい人であれば毎日料理をしますよね。
映像を作ることだって同じです。毎日、撮影ををすることでしか実力はつきません。
例えば、10万円くらいする高級サッカーシューズを履いている子が、「靴を汚すのが嫌だから練習ができない!」って言ってきたらどう思いますか?
あなたも「フルサイズのカメラとレンズの合計が70万円もするから、できるだけ撮影をしたくないんだよね」って言えないですよね。
そうなると本末転倒です。
カメラもレンズもどんどん使うことで、あなたの実力が伸びていくことが理想です。
こう考えると、無理にフルサイズのカメラに高いレンズをつけなくても、少し値段の安いAPS-Cのカメラに手頃で質の高いレンズで撮影をした方がいいと思います。
カメラにはそこまでのお金をかけないで、少し余った予算で撮影機材を買い足していき、映像表現を広げていくことが長く続けていくには正しい選択だと思います。
まとめ
僕は一応プロとして映像制作をしていますが、いまだにAPS-Cのカメラを使っています。
今後もAPS-Cのカメラを使っていくことが理想だとは思っていませんが、無理をしてフルサイズのカメラを買わなくてよかったなとは強く思います。
お金がない中で少しずつ機材を増やしていったので、いろんな映像表現ができるようになりました。
お金があれば問題ないんでしょうが、生きるためにはサバイバル術を学ばなければいけないですね。
少しでもみなさんがカメラを買うときの参考になれば良いなと思います。