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Blackmagic Video Assistを使ってバッテリーの寿命を見分ける方法
「LP-E6」のバッテリーは、Canonのデジタル一眼レフやBlackmagic Video Assistを使っている人ならば結構使いますよね。
僕も、ちょっと前まではCanon EOS 7D、そして今はCanon EOS 7D Mark IIを使っているのでたくさんのLP-E6のバッテリーを持っています。
ただ、カメラのバッテリーとして長年使っていると、バッテリーの劣化が気になってきませんか?僕は先日の撮影で、フルで充電しておいたバッテリーが、あっという間に残量0になって使えなくなり、ものすごく焦りました。
はっきり言って、こういう充電型のバッテリーがどのくらい消耗しているのか知る方法ってあまりないですよね。
例えば、スキューバダイビングに行くとしましょう(僕は、行ったことがありませんが)。
普通の酸素ボンベは30分から1時間持つそうです。でも、あなたの酸素ボンベだけ十分に酸素を入れた状態でも、5分でなくなるか、1時間でなくなるのかわからないんです。
こんな酸素ボンベで、あなたは海に潜りますか?
さすがに潜らないですよね。しっかりと酸素ボンベが1時間持つことを確認してから海に潜るはずです。
撮影のときのカメラのバッテリーにも同じことが言えますね。
本当に大切な撮影のときには、しっかりと使えるバッテリーを用意することが重要です。
今回は、撮影用の外部モニター、Blackmagic Video Assistを使って簡単にバッテリーが使えるのか、もう使えないのかを判別する方法をお話ししますね。予想以上に使える方法だと思うので、参考になればと思います。
バッテリーがまだ使えるのかを調べる手順
まず、どんなものが必要なのか見てみましょう。
劣化バッテリーを調べるのに必要なもの
- Blackmagic Video Assist
- ACアダプター(Blackmagic Video Assistの付属品)
- あなたが調べたいLP-E6のバッテリー
ACアダプターでバッテリーを充電しよう
まず、Blackmagic Video AssistにACアダプターを差し込んで電源を確保してください。
次に、あなたがまだ使えるのかを調べたいLP-E6バッテリーを
Blackmagic Video Assistの背面に差し込んでください。
この状態でLP-E6が100%充電できるまで放置します。充電にはしばらくかかると思います。この時点で充電がまったく開始されないものは、すでに劣化していると考えてもいいかもしれませんね。
充電が100%になったのを確認しよう
充電が完了した頃合いを見て、Blackmagic Video Assistの電源を入れてみてください。
充電が100%になったか確認をしましょう。Blackmagic Video Assistの画面の右上にバッテリーマークがあるので、そこをタッチすると大きな画面でバッテリー残量を見ることができますよ。
さぁ、ここからが本番です。
ACアダプターを抜いてバッテリー残量をチェック
バッテリーの残量が100%になったのを確認できたら、今度はAC Powerアダプターを抜いてください。そうすると、LP-N6バッテリーだけでBlackmagic Video Assistが動いていることになりますよね。
さっきも言いましたが、画面右上のバッテリーマークにタッチするとバッテリー残量の表示が出るはずです。このまま、ちょっと様子を見てみてください。
劣化が激しいバッテリーがすぐにわかる
バッテリーが通常であれば、100%から99%になるのに少し時間がかかります。でも、もしバッテリーが劣化していたら、100%からみるみるうちに数字が減っていくのがわかると思います。
このバッテリーはかなり劣化しているのか、最初のたった30秒で57%にまで減りました。そのあともどんどんと速いペースで残量がなくなっていきます。
バッテリーの残量が25%を切るまでにわずか、3分19秒しかかかりませんでした。Blackmagic Designのマニュアルでは、フル充電のバッテリーならば80分は持つとのことです。さすがに交換表示が出てるまでに3分ちょっとでは問題ですね。
このまま続けていくと、残り10%になるまでに5分38秒かかりました。
ここまでの結論から言って、バッテリーの残りが10%になるまでに5〜6分しかかからないと大切な撮影のカメラのバッテリーとしては心許ないですよね。
こんな感じで、Blackmagic Video Assistを使えば、どのバッテリーが劣化しているのかがすぐにわかります。十分に充電したと思っても、寿命が近いバッテリーだと全然エネルギーが残っていません。
大切な撮影には持って行かないほうがいいでしょう。
まとめの前に事件発生
話が少しややこしくなるので本当はここで終わりたいのですが、ちょっと意外な結果が出てしまったのでお話だけしておきますね。
残りのバッテリーが10%になるまでに、5分38秒しかかからなかったんですが、バッテリーが0%になって本体の電源が消えるまでに、なんと33分43秒もかかりました。
どの数字に信憑性があるのか、ちょっとわからなくなってしまいましたね。
個人的には、このバッテリーは寿命がきていると見て、大切な撮影には持っていかないと思います。
他の方法で簡単にバッテリーの寿命がわかるならば、その方法と合わせての判断すると思いますが、いま知っているのはこの方法しかないですね。
どちらにせよ、バッテリーが33分しか持たないのであれば寿命でしょうね。
まとめ
これまでは、LP-E6バッテリーがどれくらいで寿命なのかいまいち分からなかったですよね。でもこれからは、Blackmagic Video Assistがあれば、明確に劣化していることがわかると思います。
大切な撮影に持って行ったバッテリーがすでに寿命がきているものだったら、もうどうすることもできませんよね。これでどのバッテリーが安心できるバッテリーなのかを確認して見てください。
機会があれば試して見てくださいね。