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質問「動画撮影用のカメラは、何を使っていますか?動画撮影用のカメラはどういうところを重視していますか?」
僕は2011年から一眼レフカメラを使った動画撮影を仕事にしています。
一番初めに買ったカメラはCanon EOS 7Dという一眼レフカメラです。そのあと、2014年の12月にCanon EOS 7D Mark IIという、Canon EOS 7Dの後継機にメインのカメラを変えました。それ以来、仕事にはCanon EOS 7D Mark IIを使っています。
みなさんの中には、これから動画撮影のために一眼レフカメラを買おうと思っている人もいるかと思います。
でも、動画の撮影をするにはどんなカメラを、どういう理由で買えばいいのかわからないですよね。
今回は、僕がカメラを買いかえたときに、どんなことを考えてカメラを変えたのかお話ししますね。あなたが新しくカメラを購入するときに、失敗しない選択ができればいいなと思います。
Canon EOS 7D Mark IIにあるけど、Canon 7Dにないものは?
Canon 7Dから、7D Mark IIにバージョンアップしたときに、いくつか動画撮影には重要な改良がありました。一つずつお話ししていきましょう。
これがCanon 7D Mark IIにしてよかった3つの点です。
①音をモニターできるヘッドホンジャックが装備された!
一眼レフカメラで動画制作をしようとすると、まず問題になるのは「音」ですね。そもそも、一眼レフは写真用のカメラで、動画専門のカメラと違って「音」に問題点があります。
これは、ハイエンドな一眼レフを買っても同じです。たとえ、Canon 5D Mark IVを買っても「音」はよくないです。
その対策の一つとして、Rode VideoMic Proなどの外付けマイクを使っている人もいるかと思います。7Dでも7D Mark IIでも、マイクの接続端子がついるので、僕もRode Videomic Proを使っています。
7D Mark IIでは、ヘッドホン端子が新しくついています。すごく小さなことなんですが、動画撮影用をする人のは役に立つ進化です。
これまで外付けマイクから、どの程度の音が録音されているのか知ることができませんでした。「おそらく録音されているだろう」と信じるしかなかったのです。
撮影中には、マイクの接続がゆるくなってしまって、音が全然記録されていないことが何度かありました。
一度しかチャンスがないような撮影の時には、映像ないの音が無音だったりするとかなり気持ちが落ち込むことになります。
その点で、ヘッドフォン端子がついていれば、イヤフォンで音が聞こえるかどうか確認しながら撮影できるので、そういう問題は起こりません。
僕は、アメリカの大学院で映像制作を学んでいましたが、撮影中にイヤフォンやヘッドフォンで音を確認することを最初に言われました。映像にとって、そのくらい音への注意は必要なのです。
②SDカードも使えるようになった!
これまでのCanon 7Dでは、メモリーカードとして使えるのがCFカード(コンパクトフラッシュ)だけでした。
それが、Canon 7D Mark IIから、SDカードも使えるようになったのが大きな変化です。
でも、CFカードは、SDカードよりも値段が結構高いんですよね。
CFカードだと32GBで¥6,000-くらい、SDカードでは32GBで¥2,400-くらいです。
値段が安いSDカードを使っても、CFカードを使っている時とほとんど変わりがないです。
僕は、動画撮影用に32GBのメモリーカードを何枚も持っています。
プロジェクトごとにメモリーカードを使い分けているので、63GBとか128GBではなく、32GBを使っています。
映像が完成すればSDカード内の動画を消去しますが、納品が終わるまではバックアップとしてSDカードないに動画を残すようにしています。
こういう理由で10枚くらいのメモリーカードを持っています。
CFカードしか使えないときは、¥6,000 X 10枚=¥60,000もメモリーカードだけでかかってしまいます。
これがSDカードも使えるとなるとどうでしょう。¥2,400 X 10枚=¥24,000-です。差額は、¥36,000-にもなるので他の記事にお金を回すことができますよね。
Canon 7D Mark IIでは、CFカードも引き続き使えたので、もともと7Dで使っていたCFカードも無駄にならなくてよかったです。
カメラやレンズ以外でも、一眼レフで動画撮影をしていくとお金がかかっていくので節約できるところがあるのはいいことだと思います。
③スローモーションが撮影できる!
Canon 7D Mark IIではフルHD(1920 x 1080)でも、これまでの30p、25p、24pだけではなく、60pや50pでも撮影ができるようになりました。
このフルHDで60p、50pで撮影することができれば、スローモーションを撮影することができます。
やや複雑な話になりますが、Canon 7Dでスローモーションもやろうと思えばできるのですが、60p、50pで撮影ができるのがフルHDではなくHD(1280 x 720)だけだったので編集が複雑でした。
動画でスローモーションを取り入れたい人は多いと思います。
きれいなスローモーションはあなたの映像を、一段階も、二段階もカッコよくしてくれます。
まとめ
一眼レフで動画撮影をしたいなと思って、カメラを新しく買うときや、カメラを買い換えるときに、なかなかスペックだけをみても、何ができるのかわからないものですよね。
上に書いたように、カメラをCanon 7Dから7D Mark IIに買い替えるときに、僕はこの3つの点がよかったと思っています。みなさんがカメラを買い替えるときの参考に少しでもなればいいなと思います。