一眼レフを使った動画撮影機材を売っている、Zacutoという会社を知っていますか？一眼レフを使った動画撮影であれば、アメリカだけではなく、世界中で知られたメーカーです。日本でも、数年前からヨドバシカメラで扱っているので知っている人もいるかもしれませんね。
このZacutoの製品の中でも、トップクラスで人気なのが、このZ-finderと呼ばれるビューファインダーです。
一眼レフのモニターに取り付けて、撮影するときに覗き込むように使います。
これが本体ですが、手に持ったらこのくらいの大きさですね。
僕は、一眼レフでの撮影を2011年から初めていますが、その時からZacuto Z-finderを使っています。
今回はこのZacuto Z-Finderについて良いところと悪いところ、そしてあなたに必要かどうかまでお話ししますね。
ちなみに装着するとこういう感じになります。
カメラはCanon 7D Mark IIを使っています。レンズはSigma 30mm f1.4です。
一眼レフカメラで、動画を撮影する時にはどうやって持つのか結構考えどころです。脇を締めるとか、両手で持つとかくらいで、持ち方にはそこまでたくさんのバリエーションはありません。動画は数分間、撮影をしっぱなしということもあるので、どんどんと腕の力が弱くなってきます。ビデオカメラの場合は、動画撮影が専門なので、一眼レフカメラよりも長時間カメラを持つための構造をしています。
一眼レフカメラは、動画撮影を目的としていないので長時間撮影をしようと思うと工夫が必要となるのです。Z-finderが役に立つポイントとして、カメラとあなたの体との接点が増えることで、手が疲れにくくなり、それによって手振れが少ない映像が撮影できることが挙げられます。重さを分散して、疲労感を持たせないことにより、安定した映像が撮影できます。
一眼レフカメラの動画撮影の特徴は、柔らかいボケが映像の中に出ることです。このボケが、ビデオカメラではなかなか出せなかった映像の深みを演出するのに使われています。このボケを出すためには、フォーカスがきちんと対象物に当たっていることが前提となります。見せたい場所にフォーカスが当たっていて、それ以外の場所にはフォーカスが当たっていない映像を作るには、カメラの後ろにあるモニターで確認するには、モニターが小さすぎます。そこでZ-Finderを使って、モニター内の映像が2.5倍になれば、しっかりとフォーカスが当たっているのかどうかを撮影中に確認することができるのが良さの一つです。
明るい空の下などで撮影をしていると、外が明るすぎるのでモニターが見えないこともあります。モニターが見えないのでは、しっかりと撮影ができているのかわからないですよね。Z-FInderを使うと、モニターがしっかりとカバーで覆われるので、何が撮影されているのかわからないことはありません。何を撮影しているのかわからなければ、撮りたいと予定していたものがうまく撮れたのかの判断がつきません。この点でも、Z-FInderを使うメリットはとても大きくあります。
モニター画面に固定して使うので、Z-Finderを使いながらバリアングルのスクリーンを出すことができません。撮影中は、Z-finderでスクリーンの周りが覆われてしまうので、タッチパネル型のスクリーンもなかなか対応できません。僕が使っているのは、Canon 7Dの時と、次のCanon 7D Mark IIなので、バリアングルのカメラの心配はほとんどなく使えています。
View Finderについているキャップが、撮影中に風で揺れて、カメラのボディなどに当たり、「カチ、カチ」と音がすることがあります。とりたてて大きな問題ではないのですが、大切な撮影の時には、この「カチ、カチ」音が気になる人はいるかもしれませんね。キャップを何かで固定するなど対策をとればいいだけの話ではありますが、そのまま使うと気になる音が入る可能性があるので注意しましょう！
アマゾンで値段を見ると軽く４万円を超えています。僕が買った時には、カメラをささえるために買ったリグを買うと無料でZ-Finderがついてくるという、今では信じられないキャンペーンで手に入れました。今から４万円も払って、購入するべきかは本当に悩みどころです。今は、いくつかのメーカーから類似品も出ているようなので、検討してみてもいいかもしれませんね。個人的には、5年も使っていて、今でも必需品なのですごくいい商品だと思います。
ダメなところでも書きましたが、Zacuto Z-finderは恐ろしく値段が高いです。Zacutoの製品は人気がありますが、値段が高いので買うかどうかはものすごく悩むところですね。
僕は、Zacuto Z-finderを何年も使っていて愛着があります。これなしでの撮影は、ちょっと不安が残ります。でも、４万５千円を払ってまで必要かとなると疑問が残るところですね。製品として良いのかわかりませんが、一万円台でも買えるものがあるのでそっちを調べたほうが良いかもしれません。