僕はインタビューの撮影のときには必ず、オーディオレコーダーのZoom H4nを使っています。
2011年から使っていて、1台目が壊れた後も、他のオーディオレコーダーではなく、Zoom H4nを新しく買いました。
なので、Zoom H4nは、初めて買った一眼レフCanon 7Dと同じくらい思い入れのある機材の一つです。
前回は、このZoom H4nのいいところを中心にお話ししましたが、今回は残念なところもお話ししますね。
Zoom H4nを買う前に知っておきたい残念なところ
買う前に知っておきたいZoom H4nの残念なところは3つあります。
いいところばかりではなく、悪いところも知っておくといいでしょう。
①電池の消耗が早い!
Zoom H4nは、単三電池2本で動きます。
ただ、この電池の消耗が結構早いのが1つ目の残念ポイントです。
僕は、Zoom H4nの電池の消耗がすくないスタミナモードというのを使っています。本体の裏の電池を入れるふたを開けると、スタミナモードへの切り替えができます。
通常モードだと6時間、スタミナモードだと約10時間の使用が可能のようです。
スタミナモードで10時間となるとちょっと短い気がします。
例えば、バッテリーの残量は数字ではなく、電池のマークで表示されます。インタビュー撮影中に、バッテリーが切れてしまうことを避けるために、わりと余裕のあるタイミングで電池を交換しなければいけません。
これをどんどんと繰り返していくと、残り25~30%くらい残っている電池が山のようになっていきます。これは使い切らないまま新しい電池を買うので経済的でもないし、電池のゴミが大量に出るという点で環境にもよくありません。
僕も初めの数ヶ月で、電池のゴミがたくさん出てしまい頭を悩ませました。
解決方法はすでにあって、僕の場合ではPanasonicのeneloop proという充電式の電池を買いました。Zoom H4nを使うときには、必ずこの電池を使っています。
経済的であるとともに、環境にも優しいです。普通の単三電池と一緒には使わないほうが賢明です。
②録音ボタンを押し忘れて撮影してしまうことも
これは、本人の技術的な問題や、集中力の問題かもしれませんが、僕はたまに録音ボタンを押し忘れたままインタビュー撮影をしているときがあります。
僕は、動画撮影と同時に録音もしているので、動画ファイルが大きくなりすぎないように、動画撮影と録音をこまめにに止めながら撮影をしています。
こまめに止めて、こまめにつける作業をインタビュー中に繰り返します。
このときに、録音ボタンをきちんと押さないで、撮影を続けていることがたまにあるようです。
はっきり言えば、これはZoom H4nのせいではなく、自分自身のせいかもしれません。
録音ボタンの押し忘れは、とても大きな代償を払わされるものです。個人の注意がいちばんの解決方法なのでしょうが、オーディオレコーダーの側からも、ボタンの押し忘れのような単純な人的ミスが少なくなるような機能がついていればいいなと思います。
まぁ、もっと落ち着いて撮影をすればいいんでしょうね。
③ショットガンマイクとの相性が悪い!
Zoom H4nは、ラベリアマイクと呼ばれるピンマイクとの相性がすごくいいです。
これは前回も書いた通りで、この2つを同時に使うことで大きなメリットが生まれます。
ただ、ショットガンマイクとの相性はすこぶる悪い印象を受けます。
僕は、Rode NTG4+というショットガンマイクを買って、それをZoom H4nにつなげて使ってみました。
Zoom H4nのモニターでは、適度な音のレベルで録音されているように見えるのですが、いざパソコンに取り込んで聞いてみると、音がものすごく小さくしか録音されていないことに気がつきました。
いろんなサイトでも調べてみたのですが、解決しないままです。
どうやらマイクではなく、オーディオレコーダーに問題があるようです。
Zoom H6で、Rode NTG4+を使ってみたところ正常に使えたので、Zoom H4nの方に問題がありそうです。
海外のサイトでも同様の事例が挙げられているので、買う前にきちんと知っておきたいところです。
まとめ
以上がZoom H4nの残念な部分です。個人的には、インタビュー撮影の時に不可欠な存在になっているので、このオーディオレコーダー自体に何の問題はないように思います。
あと、もう一個ついでに言えば、Rodeのマイクのように買った後に、保障がついていないので、壊れても修理してくれません。
普通は修理してくれないですが、Rodeのマイクなんかは10年保証なんかがついているので、壊れても大切に使うことができます。
それと比較してしまうと、ちょっと修理できればまだ使えそうな初代機をみるともったいない気がします。まぁ、そうは言ってもそれくらいですかね、個人的に問題点だと感じるところは。